税務調査に入られた時の17の対処法!この方法で課税額が大きく減少!

カードローン

ある日突然、税務署からかかってきた電話、「○○税務署・個人課税△課の××と申しますが、□□様の携帯電話でしょうか?」

ここから全ては始まった。私の自宅に税務調査が入る旨の電話だ。

ある意味では予期していたことだったため「遂に来たか」という印象だった。

数年前から準備はしていたが、実際に来てみるとさすがに怖いものだ。

だが、税務署も鬼ではない。

対応次第で追加で課される税金の額は大きく異なってくる。

場合によってはそれが致命傷になることもある。

ここでは、私が実際に行い、成功した税務署対策をお伝えしたい。

基本的には個人事業主や個人の副業向けのものだが、法人にも使えるので零細企業でも十分に活用できるだろう。

税務署

税務署対策は税務調査前から始まっている!

基本的に税務調査の連絡が入った後、実際に税務調査に来るまでには「1週間~10日間程度」の猶予が与えられます。

この期間にいかに準備しておくかで、その後の課税額が大きく変わります。

まずは税務調査前のポイントをお伝えしましょう。

売上・経費のデータ(書類)+通帳

最も重要となるのが売上と経費のデータもしくは書類、銀行や郵便局の通帳ですので、これは当然ながら用意しておきましょう。

クレジットカードの明細書やレシート

主に経費で重要となるのがクレジットカートの明細書やレシート(領収書)です。

最近は紙ではなく、PDFやエクセルファイルなどで提供しているクレジットカード会社も多いので、それらはダウンロードして用意しておきます。

また、銀行振込などがある場合には銀行や郵便局の通帳が必要ですが、これは売上でも必要ですので、売上・経費の双方で必要ということですね。

経費の関連書類

自分で経費をチェックしてみて「大きな金額の経費」や「かなり危なそうな経費」があった場合には、そこを突っ込まれる可能性が高いので、その関連書類やデータなどを用意しておくのがベストです。

税務調査時、ここで躓くと税額にも影響してくる可能性が高いので、忘れずにチェックしておきましょう。

売上・経費を一通りチェック

税務調査時、売上や経費をチェックされますので、「何を聞かれてもいいように」予め経費と売り上げはよくチェックしておくことが重要です。

「取引先の社長の個人口座に振り込んだ経費(個人名でも、会社の代表の口座であれば、相手の会社の売上として計上されているため)」「社名が変わった会社からの売上」などは咄嗟に聞かれても分からないことがありますので、事前に準備しておくのがベストです。

パソコン

クレジットカードの明細書はその他の関連書類などは全てパソコンに保存しておくことが多いはずです。

ですので、当然ながらパソコンは必要になるわけですが、メインのパソコンを見られたくない場合にはサブのパソコンを用意して、その中に必要なデータを入れておきましょう。

USBメモリ

別にUSBメモリでなくてもいいのですが、税務署側にデータを持って行ってもらうための外部メモリなどは用意しておいた方がいいです。

後ほど詳しく説明しますが、これが税務著対策としてかなり重要でしたので。

印鑑

税務調査時に必要なることがありますので、印鑑は用意しておきましょう。

さすがにシャチハタではダメですが、実印や銀行印ではなくて大丈夫です。

複合機

意外と重要なのが複合機です。

万全に準備していたとしても当日、税務署員から思わぬことを質問されますし、紙の資料として持ち帰りたがることもあります。

そこで複合機があれば、パソコン内のデータを紙として印刷することもできますし、通帳のコピーを取られる可能性もありますので、複合機があればその場でコピーが可能で心証が良くなりますし、「通帳を参考書類として持った行かれる」ということもなくなります。

税務調査対策に集中する

税務調査の電話は突然かかってきますが、税務調査次第で納税額が大きく変わり、場合によっては人生も変わりますので、税務調査が終わるまでは税務調査対策に集中すべきです。

それぐらいの恐怖イベントですので。

以上が税務調査前の事前準備ですが、次は税務調査当日のポイントをお伝えします。

税務調査時の対応で課税額は大きく変わる!

税務調査

そして恐怖の税務調査当日を迎えるわけですが、やはりこの日が重要です。

この日の対応次第で課税額は大きく変わりますし、場合によっては運命も変わりますので。

それでは税務調査時のポイントを細かく見ていきます。

上司を迎える態度で臨む

キャッシング

税務調査時、特に個人への税務調査は基本的に相手が上で、こちらが下という力関係ですので、VIP待遇で迎えることが重要です。

極端に媚びへつらう必要はありませんが、会社の社長など「かなり目上の人」に接する態度で臨むと、ちょうどいい感じになるはずです。

より分かりやすく言えば「面接試験に臨む時と同じ」といえるでしょうか。

まずはしっかりとした挨拶

税務署員が自宅を訪れた際、やはり第一印象が重要です。

相手は売上や経費だけではなく、納税者の「人柄」も見ていますので、ここで好印象を残すことがポイントですし、悪印象をもたれると税額にも悪影響をもたらす危険性があります。

「はじめまして。○○と申します。本日はよろしくお願い致します」「本日はお忙し中、お時間を取って頂き、誠にありがとうございました」「遠い所、本来はこちらから伺うべきところをわざわざお越し頂き、ありがとうございました」などしっかりとした挨拶をすることが大切です。

お茶やお菓子も用意

また、お茶やお菓子なども準備しておくといいでしょう。

税務署員が食べたり飲んだりすることはありませんが、好印象を与えることはできます。

前述の通り、彼らが食べたり飲んだりすることはありませんので、用意したお菓子などは後で自分で食べることになります。

聞かれたことには嘘をつかずに答える

挨拶も済んだところで、いよいよ税務調査本番に入るわけですが、「嘘をつかない」ということは極めて大切です。

聞かれたことには素直に答え、分からないことは嘘で返すのではなく「申し訳ありません。そこは今すぐには分かりません。すぐに調べます」と誠意を示すことが重要です。

分からなかったからと言って即座に何かあるわけではありませんし、そこは税務署員から直接来たので、安心して大丈夫です。

必要なものは全て持って行ってもらう

税務調査を早く終わらせる意味でも効果がありますが、必要なものは予めUSBメモリーなどにデータをコピーしておいて、必要なものを全て持った行ってもらった方がいいです。

変に隠すと怪しまれますし、「隠し事なく全てを見せる」といった姿勢が税務署員への心証を良くします。

真摯な態度

基本的に税務署員は煙たがられる存在ですので、露骨に不快な態度を取られなかったとしても税務調査時には一般的に好意的な対応はされないでしょう。

ですので、逆に好意的な対応、真摯な対応をしてくれる納税者は彼らにとっても珍しい存在ですし、彼らも人間ですので、それが確実に納税額にも反映されてきます。

帰るまで気を抜かずに

個人でしかもデータを持って行ってもらった場合、比較的早く税務調査が終わる可能性がありますが、最後まで油断は禁物です。

気を緩めて横柄な態度を取ったり、「早く帰れよ」的な雰囲気を醸し出してしまっては今までの苦労が水の泡です。

家を出るまでしっかりと最後まで見送りすべきですし、税務調査日の最後の重要なポイントと言ってもいいでしょう。

ちなみに、彼らが電車で来た場合には「駅まで送りましょうか?」とサラッと言うのもいいでしょう。

実際には「いえ。大丈夫です」と言われますが、心証を良くするという意味では言っておいて損はありません。

税務調査日以降の対応

税務調査が終わってもそれで終わりではありません。

売上や経費などをしっかりとチェックされますし、その後は電話でやり取りすることになります。

売上や経費について質問されることもありますが、当然ながら税務調査日と同様、真摯な態度で接することが重要です。

追徴課税の金額はどこで決まるか?

確定申告

さて、ここまで色々とお伝えしてきましたが「そこまで税務署員に低姿勢で臨んで一体何が変わるの?プライドはないの?」と思ったかもしれません。

そこでズバリお伝えしますと『経費として認められるかどうか』です。

経費はグレーな部分が多いため、税務調査をした税務署員の裁量次第で黒にも白にもなります。

そこで、税務署員の真摯な姿勢と対応をすることで、グレーが白として認められる可能性が極めて高くなるわけです。

実際、私も経費の扱いが物凄く不安で夜も寝られませんでしたが、今回お伝えした方法で「経費が全て認められました」。

税務署員によっては「全て黒」と認められてもおかしくはない経費でしたので、ほぼノーダメージといっていいレベルでした。

私が「税務署員には真摯な姿勢で臨むべし」と繰り返しお伝えしている理由はまさにここです。

そのお陰で、修正申告で多額の金額を払うこともなく、ダメージも最小限で済みました。

申告漏れが1ヶ所あり、その影響で修正申告+延滞税を払うことにはなりましたが、「これまでの対応から、申告漏れが意図的ではないことはよく分かっていますので、大丈夫ですよ」と言ってもらえましたし。

そもそもがその申告漏れを事前に知っていたから税務調査に入ったのだと思いますし、あわよくばそこで「経費の多くを認めずに多額の追徴課税を」と考えていたはずですが、対応が良かったためグレーな部分を白として認めてもらえたのだと考えています。

税務調査の納税額で大きく差が出るのは『経費』ですので。

ちなみに、税務調査で税務署員に悪印象をもたれて悲惨な目にあった知り合いもいますので、軽く触れておきます。

税務調査で悪印象をもたれて悲惨な目に合った実例

カードローン

今回の私とは逆で、税務調査で悪印象をもたれて悲惨な目に合った例もあります。

この方は個人にではなく、よくある会社の定例の税務調査(7年に1回程度の割合であります)で、悲劇が起こりました。

しかもこの方自身が悪いわけではなく、若い税理士が事あるごとに税務署員にケンカ腰で突っかかっていき、最初は温厚だった税務署員が税理士のあまりの態度の悪さに遂にはキレてしまったとのことです。

そして、「いいです、分かりました。そこまで言うなら徹底的に調べます!」ということになって、穏便に終わりそうだった税務調査がやたら長引き、私同様にグレーだった経費の大半が「黒」と判定されてしまったということです。

当然、追徴課税は延滞税を含めてとんでもない金額になりました。。。

経費の内容は私と同じようなものですので、「お気の毒に」としか言いようがないですよね。

対税務署でも、対警察でも同じなのですが、感情的になったら終わりですし、それで不利になるのは権力を持たない私たち一般国民ですので。

税務署員も人間ですので、相手に応じて「優しいか」「厳しいか」が変わります。

特に範囲が広く、経費になるかどうかが税務署員の裁量によるところが大きい「グレーな経費」は白にも黒にもなります。

ですので、税務調査での対応がいかに重要かが分かる事例ですね。

この事例を知っていたため、私が真摯に対応できたという面もありますので、この方には感謝しないといけませんね。

ちなみに、その方はその税理士の事務所との契約は解除して、別の税理士事務所と契約したとのことです。

失ったお金は元には戻ってきませんが・・・。

まとめ

税務署

今回の2つの例でお分かりのように、税務調査では白か黒か判断が難しい「グレーな経費」の扱い次第で納税額が大きく変わります。

そして、それを決めるのは税務署員であり、真摯な対応をすることで、好印象を与えることが出来ます。

やはり「人対人」ですので、たとえ嫌な税務調査といえども、社会人としてしっかりとした対応を心掛けたいですね。

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